HOME > 福丸劇場【第18話】
福丸劇場【第18話】
ありがとうジョー 後編
ジョーの病気発覚〜亡くなるまでの話です。
▲動けなくなっていた頃のジョー
完全に手遅れだったジョー
検査の結果、ジョーは背骨が溶けていたそうです。
獣 医「死んでいて当たり前の状態。 今までに見たことないケース」
だと。
サチ(猫)の時もそうでしたが、我が家の犬や猫は悪い意味でタフすぎるんですよね。
サチも全然普通に暮らしていたのですが、獣医の先生が言うには
獣 医「死んでいてもおかしく無い。 普段通り暮らせているのが謎」
みたいな感じでしたし。
最後は前脚だけで移動していたジョー
ジョーは偉かったですね。
亡くなる2週間前には、後ろ脚は完全にダメになっていたのですが、前脚だけで何とか進んで自分でトイレまで行ったり、エサも食べていましたし。
ジョー「若い者の世話になはならん!(我が家で最長老)」
と言いますか。
亡くなる1週間前位から、奥さんが最後はゆっくりさせてあげたいと、ジョーを自分と娘の寝室に連れて行ったのですが。
ジョーは、奥さんの部屋を自力で脱出して階段の所で座っていました。
階段でジョーを発見した店長は
店 長「皆んなのところに帰りたいか?」
と聞くと、店長の顔を見てから階段の下の方をジッと見ます。
何とか自分で階段を降りたいんでしょうけど無理でして。
店 長「たまには甘えろ」
店長はジョーを抱えて、リビングにあるいつものベッドに連れて行ってやりました。
リクもジョーが帰ってくるのを待ち構えていました。
翌日、一緒に近所を歩いたジョーと店長
ジョーは動けなくなってからも散歩に行きたがっていたんですよ。
やはり無理なんですが。
しかし、どう考えてもジョーは間も無く死にそうだったので、店長は奥さんに内緒で連れて行ってあげました。
散歩といっても、フリースにジョーを包んで(真冬なので)抱え、何年も歩いたいつもの道をただただ歩いただけですけどね。
一度地面に置いて座らせたんですけど、微動だにしなかったジョー。
何となく周囲の景色をぼんやりと見ていたジョー。
これが最後の見納めだと分かっていたのかどうか。
間も無く完全に動けなくなり、何も食べれなくなったのは亡くなる2日前からです。
▲ジョーお気に入りの陽のあたる昼寝場所
ジョーが亡くなって思う事
人間、犬、猫など何でもですが、常に出会いと別れの繰り返しで、その都度何かと身に沁みて辛くなりますね。
お決まりの
「もっとこーすればよかった、あーしてやればよかった、もらってばかりだった、もっと与えてあげたらよかった」
です。
こればかりは今後も、何匹、何人見送っても悟れないでしょうね、完璧な終わり方はないので。
ただ、人間と犬や猫達の関係はある意味、人間と人間の関係より純粋で高尚なものかもしれません。
人間と違い損得がない分、犬達とはかなり綺麗な関係です。
月並みですが、動物達は見返りのない無償の愛情を与えてくれます。
犬や猫を何度も飼う人達は、何度もそれが欲しくて飼い続けて、何度も最後の涙を流すのかもしれませんね。
ジョーにも「10年以上本当にありがとう」ですね。
向こうでも元気でやってくれてたら、何かと救われます。
▲奥さんや子ども達とジョー