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福丸劇場【第4話】
やむを得ず始まった社会化
登場当初は「まだ散歩したらダメだ」という事でした。
詳しくは知りませんが、ワクチンの関係だったはずです。
まだまだちびっ子すぎた福丸は、家の中と駐車場で遊んでいました。
そこで奥さんから「社会化」という言葉が出てきました。
奥さん「道を歩かすのはダメだけど、抱っこして近所を一周したら?」
店 長「?」
奥さん「社会性を身につける練習の一環」
店 長「何だそれ?」
奥さん「車とか人とか、いろいろ教えてあげて」
店 長「真面目な話か?」
大袈裟じゃないか?とも思いましたが。
調べてみると、どうやら本当にやってるっぽいです。
個人的には、
店 長「窓から外を見せるだけじゃダメなんだろうか?」
と真面目に思ったのですが。
仕方なく行きだした福丸と店長
この時点で福丸は軽く10kg超えてますから、チワワを抱っこするのとは訳が違うんです。
試しに福丸を抱えてみると「ズシン」と、また重くなっています。
まぁ、必須行為ならと福丸を抱え約10分ほど近所を歩き回りながら
店 長「あれは自転車。 これは電柱。 それは車…」
などと、抱えた子犬に日本語であれこれ説明する…。
そんな自分に疑問を感じながら近所を歩き回りました。
説明を聞いてる福丸は関心がなさそうです。
世の中に興味がないと言いますか。
人間社会が怖かったのでしょうが。
地面に降ろしてもうつ向いて、微動だにしない子犬でしたからね。
福 丸「もう帰りたい…」
というのがすごく伝わってきました。
福丸は楽しくなさそうでしたが、行けと言った奥さんが悪いのであって。
一応毎日行っていました。
この「社会化」というのをやっている時に、何と言いますか…。
店 長「奥さんに福丸の散歩を代わってもらおうかな?」
と思いまして。
どうにも福丸も店長もやる気が起こらないんですよ。
福丸&店長「これ、楽しいか?」
って。
でも、いいタイミングで散歩に行かないといけない事情が発生するんですよね。
世の中うまく行かないものです。
▲家の中では至って元気な福丸