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福丸劇場【第6話】
健康診断の結果、福丸と散歩するハメになる
▲ユズ(娘)のヌイグルミを襲撃する直前の福丸(当時)
福丸の散歩を奥さんに丸投げしようとしていた矢先に、転機が訪れました。
これは自分が悪いのですが。
当時、体調が今ひとつでして。
娘を抱えて15分ほど歩いただけで筋肉痛が発生したり。
奥さんからも「人間ドックに行け」と、何年も言われていたのですが無視していました。
何かと身に覚えがあるので。
振り返れば、誇張抜きで6年ほど年間360日労働してきました。
半年間休み0日とかが普通でして。
店に泊まり込んだり、たまに一睡もせず30時間以上働き続けたりしたので悪いに決まっています。
首は慢性で痛めていて、4年以上接骨院の常連でしたから。
接骨院「良い状態で来たことが1回も無い。いい加減に仕事を変えろ」
こんな事を何年も何度も言われ続けてきましたので。
だから行きたくないんですよね、健康診断は。
どうせ不安になることを言われるに決まってると。
夫を裏切った奥さん→母親に叱られる店長
しかし、今回は奥さんが店長の母親を抱き込みましたからね。
家族のために身を粉にして働いてきた夫を裏切るって、一体どういうつもりなのか…。
ある日、店に行ったら母が普通にいてビックリしたんですけど。
母 親「いい加減に健康診断に行きなさい」
とか言われまして。
本当に嫌だったんですけど、重い腰が上がって仕方なく健康診断に行ったんです。
孝行息子ですから。
恐怖の健康診断
病院では普段の食生活とか色々説明しないといけないんですけど、これがまた最悪で。
病 院「お食事は毎日、ちゃんと3食を食べていますか?」
とか聞かれます。
この時点で帰りたかったのですが。
店 長「食事は1日1回の夕食だけです。たまに食べません。と言いますか、たまに食事の存在を忘れてます」
病 院「??? 間食もしないんですか?」
店 長「それはします。毎日コーラを1.5Lとカフェオレを1L飲みます。あと、チョコレートとか大好き」
病 院「……。 その食生活はいつからですか?」
店 長「8年位。いつも時間がなかったので、気がつけば毎日の習慣です。でも、割と元気にやってます」
病 院「……。よく動けてますね。検査の結果にはあまり期待しないでください」
ほらね?って感じです。
だから行きたくなかったんですよ。
長年、動物のような食生活をしていたので身に覚えがありすぎますから。
個人的には長生きしたい願望もなく。
奥さんにも普段から
店 長「子供たちが無事に社会人になったら、いつ死んでもいいな。多分、50代で俺の人生は終わる」
と言っているので。
-店長談-
そうは言っても、店でたまにはパンを食べるんですが
スタッフ「今日はメロンパンじゃないんですか?」
とか言われます。
店 長「今日はクリームパンだ。子供扱いするんじゃない」
と言い返すのですが。
もっと大人になりたいですね。
※1日1食は店長の食生活でして、家族は普通に3食を食べています。
後日、結果を聞きに行くんですけどね。
病院に「来い」って言われてるので。
もう重いんですよ、病院に向かう足取りが。
病 院「ここに影が見えます」
病 院「糖尿病の可能性が…」
とか言われるに決まっているんだろうなと。
店 長「今後、コーラとカフェオレのどっちかを控えないといけないんだろうか…。ここは糖質ゼロのコーラに変更するべきかも…」
などと、病院に向かう最中は今後の食生活のプランが脳裏を過ぎります。
予想外の診断結果
検査結果のシートを見せてくれながら説明が始まったんですけど。
そこではまさかの
病 院「結果はパーフェクトです。どこも問題ありません。数字がすごく良いです。不思議なんですけどねぇ」
店 長「やはりそうでしたか」
病 院「でも、運動はしてください。筋肉痛などは運動不足が原因と考えられます。ウォーキングでも構いません」
店 長「はい。前向きに考えます。ありがとうございました」
健康診断結果後、調子に乗った店長
その後は足取りも軽く店に戻り、仕事を中断させ(店長からの営業妨害)、検査結果のシートを高々と掲げながら
店 長「見ろ! これだ! この数値を目指せ!!」
などと言い、自分の日常生活と検査結果との因果関係をベラベラ喋り、
店 長「1日1食にして睡眠時間も削れ。ついでにストレスもうんと溜め込めばこの極地(パーフェクトな検査結果)に辿り着ける!」
と、意気揚々とその場を後にした店長です。
いや、今思い返してもあの時は自分が誇らしかったですね。
と、いう訳で軽い運動(福丸との散歩)が必要になりました。
日頃の行いが福丸との散歩という不本意な形で返ってきましたが、仕方ないのかなと。
▲息子に襲いかかる福丸
▲当時は連勝していた息子(福丸の成長とともに連敗)